“Nova MPBこと正統派MPB新世代、アルトゥール・ヂニス”
いや〜、最近はストリーミングなどのWeb配信のおかげで素晴らしい若手アーティストがザクザク出てきて、なかなかチェックが追いつきませんぜ。
今日ご紹介するのはマット・グロッソ・ド・スル州の州都カンポ・グランデ出身、今注目のSSWアルトゥール・ヂニス(発音上はヂニースという感じ)。いきなり話が逸れますが、カンポ・グランデといえば日系の方もたくさんいらして、その多くが沖縄出身の移民のご子孫ということで、現地で「そば」と言えば沖縄そばを指すのだとか。その辺にご興味のある方は取り急ぎWikipediaをご参照ください^^
今年の5月にリリースされた「Sons da Lagoa」。Lagoaは「湖」、Sonsは「サウンド」の複数形なので、「湖の音」とか「湖の音楽」とかそんなところ。「もし君や僕がカエルやあひるちゃんだったら…」という可愛らしい歌詞なのですが、ポルトガル語でアヒルはPato(パット)。ということで、ジョアン・ジルベルトで有名なあの曲も引用されているという訳です!まだ若そうですが、素敵な歌を書きますねぇ。
(ちなみに、このYouTube動画はYouTubeによる自動生成のようで、それが誤ってペルナンブーコ州の同姓同名のアーティストアカウントに掲載されている状態です笑。他の曲がめちゃくちゃイケイケなテクノブレーガでびっくりしたわぃ…)
続いて7月にリリースされたこちらの曲。タイトルは「こっちに一歩、そっちに一歩」という感じで、「こっちに来て一緒に踊ろうよ、君のステップがないと踊れないんだ」というようなラブソング。一緒にデュエットしているMalu Azevedo(マルー・アゼヴェード)他との共作。
家族の影響で小さい頃から音楽が好きで、2016年にYouTubeでカバー曲を披露し始め、作詞作曲を始めたのは2018年、リオ・デ・ジャネイロで学生(おそらく高校)をしていた時だとか。当初の作品はフォークな感じの曲が多いですね。なんと、卒業後の2021年に勉強のためにアラブ首長国連邦へ。この辺の詳細は分かりませんが、その他いろんな国を見たことで世界が広がっていったとのこと。
そんなこんなで、ブラジルでの幼少期を思い出して描いた曲がこちらの「トラズラード・ダス・オイト」。歌詞にも出てくる副題の”Prometa me guardar no peito”は、「僕のことをその胸に忘れないでいてね」という意味で、歌の中では「君にとってなんでも無い人の一人になりたくないから」と続きます。歌詞の中に「僕らの足を濡らしたバーハの砂浜」という部分があるので、もしかしたらけっこう小さい頃にリオに移っているのかもしれませんね。
さて、まだアルバムが出ていないのが残念なところではありますが、この11月にまたまた素敵な最新シングルが出ましたー!サウンド、歌詞ともにより洗練された印象で、特に歌詞の韻の踏み方やサビの音の繰り返しがとても美しいです。是非に聴いてくださいね〜!
